車椅子から見える愛
2015•7•28記


かりんが施設に入った理由は、2010年にかりんのおばあちゃんが膠原病で入院となり、わたしはこれからかりんのおばあちゃんの介護をしなければいけなくなったので、止むを得ずかりんを施設に入所させることになったのだ。

かりんは当時22歳。

おばあちゃんが膠原病だと言われたのは、2009年だったが、おばあちゃんは自分の病気を認めることができず、他の病院で診てもらったりしているうちに、病気は悪化していったのだ。

入院したときには、合併症の肺高血圧症にもなっており、24時間酸素が必要だとさえ言われた。

ふたりも介護はできない!

そう思ったわたしは、かりんを入所してくれる施設を支援センターや、デイサービスの人に探してもらった。

ない!

どこも入所待ちの人が何人も何十人もいる。

だけど、おばあちゃんがこんな状態で、かりんが家にいても、絶対にわたしだけでは無理なのだった。

おばあちゃんの退院する日も決まり、それでも施設はみつからない。

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