Blood Tear
攻撃を交わし続け後退するアリューだが、彼女は転がる木材に足を躓かせバランスを崩してしまった。
倒れ行く彼女を目にしたクレアはチャンスだと、鎌を高々と掲げ目一杯の力を込め振り下ろす。
その攻撃は地に倒れたアリューの身を確実に切り裂く、筈だった。
「ぐっ……!」
声をあげたのは銀髪の女性。
高々と掲げた鎌は彼女の手から滑り落ち、崩れるように膝を折る。
「…ゲホッ……」
鎌が転がる金属音が響く中、両手を付いた彼女は血を吐いた。
バランスを崩しながらも鎌が振り下ろされる前に背後に手を伸ばし地につけると身を捻りクレアの脚を蹴ったアリュー。
そして長剣を手に取るとクレアの腹に突き刺した。
脚に走った激痛。
腹部を裂く鋭い痛み。
溢れ出る冷や汗。
乱れる呼吸。
腹に刺さる長剣を無理やり引き抜き投げ捨てる。
ボタボタと大量の血が腹から地に零れ、青白い顔をする彼女は荒い息を吐く。
そんな彼女の前に立つアリューは斧を手に、クレアの首目掛けて振り下ろした。