Blood Tear
迷っているのか揺れる瞳をリオンからそらし顔を背けるシエン。
そんな彼女だが、何かに気づき伸ばされた彼の腕を掴み引っ張った。
諦めかけていた彼は突然の事に驚きバランスを崩し膝を折る。
座り込んだ彼とは反対に立ち上がる彼女。
2人の位置は入れ替わり、先程リオンが居た場所にシエンが立ち、シエンが居た場所にリオンが座る。
リオンが膝をついた瞬間、鳴り響く銃声…
続いて小さな呻き声…
反射的に振り返ると、その瞳に映るのは肩から血を流すシエンの姿。
自分を護るように立つシエンの姿を確認した瞬間、二度目の銃声が鳴り響く。
銃声が響いた瞬間、彼女の胸に空いた風穴。
リオンに優しく微笑む彼女の胸を、その銃弾は一直線 に貫いた。