【完】まりあ ~人魚姫の涙~
少し生暖かい空気が流れ込んできたけれど海の潮風が心地よく、私の長い髪をサラサラと泳がせ少しくすぐったかった。
視線を少し遠くへ向けると、暗闇に溶け込んでいる海が見える。
私は…、
一体どこに向かっているのかな?
ここ最近の色々な出来事を考えると、不安になっていく。
ただ、平凡に暮らしたいだけの私---
その私が裕也さんを思うあまり、映画のオーディションを受けたのが間違っていたのか?