【完】まりあ ~人魚姫の涙~


「麗華…さん」




「…おはよう」




「あ、おはようございます」




後ろを振り返り挨拶をしてから、ピタリと止まっていた足を麗華さんの方へと向ける。




「…で、誰ですって?」




目の前にいるのは、いつもの優しく朗らかな麗華さんではなかった。




冷たい空気を纏った麗華さんは、冷ややかな視線を私に向けてくる。


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