【完】まりあ ~人魚姫の涙~


隣に座る裕也さんを見ると、私に興味を全く示す事なくペットボトルをテーブルに置き目を瞑ってしまった。




きっと瞳を閉じたその目は今だ、輝きを失ってしまった瞳があるのだろう---




ポケットに忍ばせておいた『人魚の涙』が入っている、小さな入れ物を取り出した。




これをどうやって、裕也さんに飲んでもらおうかな…?




「…裕也さん、お疲れですか?」




「んっ?…あぁ---」




返事をしながら私を見る瞳はやっぱり、思った通りの状態で。


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