【完】まりあ ~人魚姫の涙~
【麗華SIDE】
まりあと話しながらも、私の思考は姉さんと最後に会った日の事を思い出していた。
あれはたしか、100年程前だったかしら…。
私の大好きだった王子様がいた今はもう誰も住んでいない城を、丘の上にある木陰でボーっと眺めていた時だった。
「まだこんな城の前にいるの?未練たらしい子ね…」
「…誰?」
大柄なおばちゃんが私に声をかけてきた。
こんな人…、
見た事ない---