【完】まりあ ~人魚姫の涙~


  【麗華SIDE】


裕也の手に持っていたナイフが、私の心臓を突き刺す。




瞬間、そこから砂時計のように私の体から砂が流れ出し、それがナイフへと吸い込まれていった。




これでいい…。




そう思うと同時に体の力が抜けて、裕也の体にもたれかかった。




いつも当たり前のように包まれていた裕也のコロンに満たされ、幸せな気持ちでいっぱいになった。


< 511 / 600 >

この作品をシェア

pagetop