イナズマ
先生の嫉妬と俺の嫉妬
俺は、先生の家の冷蔵庫を勝手に開ける。


「先生、ビールないの?」



「あっても、ダメでしょ?」


ちっ・・・と舌うちをしたら、先生に聞こえていて、睨まれた。



「でも、どうして、行きも帰りも同じ女の子なのよ」



先生は、今日のバスの席について文句を言いながら、ネイルをしている。


先生の指はまさに白魚のような手で、しかもその手で料理もばっちりだから、驚き。


「先生何色にしているのか?」



「ボルドー・・・どう?大人っぽいでしょ?」


手をひらひらさせながら俺に見せる。

うんうん・・・俺は頷く。


この家には、ビールはないから、サイダーを取りだした。


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