空色ホイッスル
でもこの一年間、こっそり彼女を見ていて
彼女のいる高校に編入したいくらい、気付いたら大会の時はいつも彼女を探している自分がいたんだ。
だからと言って、まだアクションは起こしてないけど。
静まるロッカールームで事情を話せと言ってきた彼らに俺はこう言った。
「相手校に自分のプレーを見せつけたい奴がいる」
時間がどんなにかかってでも彼女を捕まえてみせる。
彼女に彼氏がいたって、振り向かせてみせる。
それくらい、俺の頭の中はサッカーと彼女でいっぱいだ。
さあ、試合がはじまる。
【空色ホイッスル】