君の存在が笑顔になる
幼なじみ以上
朝、家を出る前に遼からもらったネックレスを着ける。


学校ではきちんと一番上までボタンを締めて、ネクタイもしているから誰にも気付かれない。


帰り、遼と帰る時はネクタイを緩め、ボタンを一つ外す。


そこでやっと見えるネックレスを見て、遼は満足そうに微笑む。


家に帰るとすぐにそのネックレスを外して、千太郎からもらったのを着ける。


千太郎が「学校から帰ったら着けて」と言うから。


今の私は2つのネックレスに振り回されている。


たかがネックレスかもしれないけど、されどネックレスだ。

どっちのネックレスも大事な人からもらったものだから。


でも、そんな毎日を過ごしていて、少し疲れ気味だった。
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