君の存在が笑顔になる
「命に別状はありません」


ああ、生きている。無事で良かった。


私と秋斗はホッとして、やっとベンチに座った。


最悪の状態を考えてしまっていたから、本当に安心して、力が抜けた。


お父さんとお母さんは医師からの説明を聞くために診察室へと呼ばれた。


その直後、ベッドに乗せられた千太郎が出てきた。


目は開いていない。麻酔で眠っているのだろうか。


腕や足に包帯が巻かれている。

顔にも傷があって、いくつかのガーゼが貼られている。

痛々しい姿に胸が締め付けられる。


「千太郎!」


ベッドへ駆け寄った。
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