君の存在が笑顔になる
終わりの日が始まりの日
「桜香、明日暇だよな?どこか行こうか?」


遼にデートを誘われた。

普通に付き合っているのであれば、オーケーするのは当然だ。

でも、今の状況では簡単にオーケーなんて出来ない。


「じゃ、明日10時間に迎えに行くから」


私の答えなんて聞かないで、勝手に時間を決めていた。



「はあー」
 

「何だよ?その大きなため息」


ソファーでテレビを見る千太郎の隣りに座ると同時にため息が出てしまった。


「明日ね、遼とデートらしい」


「らしい?」


「うん、10時に迎える来るって」


「ふーん」   


遼は腕を組んで何か考えていた。
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