君の存在が笑顔になる
メールだったらしく、すぐに返信を送っていた。


「違うよ、友だち。今からうちに来るって」


「じゃあ、俺帰ったほうがいい?」


「いや、いいよ。近くにいるからって、本を返しに来るだけだから」


幹也さんは俺と違って、漫画以外の本もたくさん持っていた。

しっかりしていて、頭が良いのでいつも頼りにしていた。


5分後、幹也さんの部屋に現れた友だちが亜美だった。


男の友だちだと思っていたから、俺は焦った。


「はじめまして!」


「うん。はじめまして。ごめんねー、お邪魔しちゃって」


亜美は笑顔がとてもかわいくて気さくで、俺はタイプだと思った。


< 244 / 256 >

この作品をシェア

pagetop