君の存在が笑顔になる
淡い恋心
「また会わせる」というお父さんとの約束はいろいろと都合が合わなくて、実行されなかった。

お父さんを恨むつもりはなかったけど、寂しかった。


福岡で千太郎と会ってから、早くも3年が経って、私たちは5年生になった。

その年の春、お父さんの転勤が決まった。

私は長野の小学校に転校した。千太郎の家はまだ福岡だったから、さらに離れてしまった。


このままずっと会えないのではないかと不安になった。

それだけは嫌だと思った。


長野に引っ越してから、すぐに千太郎へ電話した。



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