花のように

エキナカの花束☆



 金曜日、ようやく溜まっていた仕事が一段落した。


 定時なんてとっくに過ぎてしまってる。それでも、この時間に退社できるなんて何週間ぶりだろう。

 ほっとため息を吐きながら駅までの道を歩く。


 週末の街中は、しばしの休日を前に、浮かれて歩く人々で溢れている。

 けれど私は、その群れに混ざる気には到底なれず、ただ一人家路を急いだ。



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