俺ら参上ッッ!!

運動会ッッ!!


*ひかりside*



季節は変わって、6月のことだった。


「よーしみんな聞いてくれー!!
来週の運動会のことだ!」


ある日のHR。
先生は運動会の種目で誰が出るか話し合うみたい。

あぁ…運動会の季節かぁ
憂鬱。

毎年私はめんどくさいことを押し付けられる。
正直運動会にはうんざりしていた。


「……はぁ」

「ん??
どうしたんだ、ひかり」


玖白がため息ついた私を心配してくれた。


「あ、あのね…
また私押し付けられるのかなぁって…」

「あぁ、大丈夫だ気にするな
とりあえず先生の話聞いておけ」

「?」


よく分からないけど…聞いてよう。


「今年の参加種目は、パン食い競争、騎馬戦、借り物競争、学年対抗リレーだ!!
誰か参加するやつ?」


シーン

ほら、やっぱり私がやらなきゃ…


「ほいほーい!」

「はい」


半分諦めかけていた時、玖白と恋一が動いた。

え!?


「「ぜひやらせてください!」」


声を揃えて二人は手をあげた。

玖白…恋一…
きっと私をかばって…


「あとひかりも!」

「ひかりも参加します」

「…え!?」


どういうこと!!?


「なんでひかりもなの?」

「会長と副会長に媚びたんじゃなーい?」


クラスがざわついた。

また言われてる…


「絶対3人で参加するっす!」

「絶対です」


二人は意志を固めたように言った。
あんなに嫌だった運動会も、今回は二人が一緒だと思ったら嫌じゃなかった。

もうなんて言われてもいいや!
関係ない!


「やります!
私、出たいです!」


意を決して、私も思いっきり手をあげた。


「おう!頼もしいな海野!」


先生が笑ってくれた。
相変わらずクラスの人達はいろいろ言ってるけど、そんなの関係ない!


「ひかり、さっすが!」


恋一が私に微笑みながらウィンクした。


「ひかり…お前強くなったな」


玖白も私に微笑んでくれた。

私…変わりたい!

そう思った時だった。


「はい」


1人の女の子が手をあげた。


「おぉ!日野もやってくれるか!
これで人数揃ったな!」


日野…美沙…

日野 美沙(ひの みさ)。
私のクラスのまとめやくで…私をイジメる主犯。

なんで日野美沙が…


「おい玖白…厄介だぞ」

「あぁ、計算が狂うな…」


二人は何か話していた。

何考えてるの…

ものすごく不安になった。


「日野!やっちまってな!」

「楽しみー!」

「任せておいて」


やっぱり…
やっぱりそういうことか…


「あの野郎…!!」

「やめろ、恋一
落ち着け」

「だってよ…!」


なんでこうなっちゃうんだろ…


「それじゃあ放課後に四人で話し合って何の種目に出るか決めて練習しろよー」


それだけ言って先生は教室を出ていった。


「……」

「……」

「……」


波乱が起きそうな予感しかしなかった。








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