俺ら参上ッッ!!


-昼休み-


「あーやっと昼飯の時間だー!!」


恋一はぐったりしていた。

まぁいつものことなんだけどね。


「今日は…久しぶりに学食でも食いに行くか」

「賛成!」


玖白の提案に、美沙はすんなり乗った。

学食かぁ


「実は私…学食行ったことなくて…」

「「は?」」

「嘘でしょ!?」


三人はものすごく驚いていた。


「あははー、いつも1人でお弁当だったから」

「じゃあなおさら一緒に学食行こっ!」

「うん行きたい!」


ずっと行ってみたいと思ってたし!
まさか四人でいけるなんて…嬉しい!


「まぁオレらもあんまりひかりのこと言えねーけどなー」

「あぁそうだな、俺ら学食一回しか行ったことないし」

「「えぇ!?」」


今度は私と美沙が驚いた。


「まぁオレら一年の時学食行ったらキャーキャーうるさすぎてさ」

「あぁ、他のやつらに迷惑かかったから出禁になった」


あらま…
まぁ二人は一年生の頃から人気だったし無理もないか…


「んーなら、今学食行ってもおんなじことになるんじゃない?」


美沙と同じ疑問を私も持っていた。


「いや、大丈夫!
センセーに許可もらったから!」

「あと騒がないように生徒に俺達から言っておいたから問題ない」


それなら大丈夫だね!


「時間もなくなっちゃうし、早く行こ!!」

「ひかりノリノリだな!」

「うん!
だって学食初めてだし、四人で行けるんだもん!」

「「「ひかり…」」」


大好きな三人と、行きたい学食に行けるなんて夢みたい!

さっそく私達は学食に向かった。

……うーん、やけに視線を感じる気がする。

廊下を四人で歩いていたら、痛いくらい視線が集まっていた。


「お、おい…
あれ海野ひかりじゃないか?」

「雰囲気変わったよなー!!
すげぇかわいいし!」

「いや、日野美沙も負けてないぞ!
めちゃくちゃ美人!」


わ、私達のこと話してる!?


「なんか照れるね…ひかり」

「う、うん…」


すごく気恥ずかしかった。

さらに…


「あ!あの四人の先輩だ!」

「いつも四人でいて羨ましいよね!
美男美女だしー!!」

「憧れるー!!」

「あの中に入りたーい!」


後輩にまで…

恥ずかしいけど、すごく嬉しかった。


「オレ達、全校生徒公認のいつメンだな!」

「うん、悪くない」

「めちゃくちゃ嬉しい!」

「うん!」


こうなるなんて予想してなかったけど、さらに絆が深まった気がして…嬉しかった。








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