あの日もアサガオが咲いていた。
その変化に気付いたものは誰もいない。
きっと本人でさえ気付いていないだろう。
(部活、か…)
暗くなった世界で、深く深く入り込んでいく思考。
その中で浮かんだのは、先程までいたはずの体育館の風景だった。
そこで励んでいたはずの部活。
しかし、と思う。
あれを部活と呼んでいいのか、と。
その問いの答えを探すように、號樹は在籍三年目を迎えたバレー部のことを思い出す。
そこに、笑顔はない。
そしてそれと交差するように、かつてキラキラと笑顔で汗を流していた頃の残像が目蓋の裏に甦った。
楽しそうに、真剣に。
ただ真っ直ぐボールを見つめていた今はもういない先輩たちの姿を。
そこに混ざる自分の姿を。
あんな姿、もうずっと見ていない。