曖昧プラトニック【完】







「───...」


昼休憩の終わりまで、あと6分ちょっと...。



屋上から見える学校の時計に、何度も何度も目をやる。
早く、この時間が終わって欲しい。


すでに食べ終わったお弁当箱を膝の横において、紙パックのお茶を飲み続ける。



目の前で、花弥ちゃんと春希が話してるところはあまり見たくない。
今朝はなんとか回避できたものの、さすがに今この場から逃げたら、きっと変に思われてしまう。




「......」


あたしの隣には、無言のまま空を仰ぐ土屋 蒼空の姿。




< 46 / 222 >

この作品をシェア

pagetop