コンクリート・ハウス
「眼鏡の父さん」は、俺達にとって長的存在だ。


1番年上で古株。普段は温厚で、新参者には色々ここでのルールを教えている。勿論俺も教わったし、ここにいる全員がそうだと思う。


そんな父さんが止めに入ったから、みんな止めない訳にはいかなかった。


「チッ」


舌打ちしながら、タクランケが俺の肩から手をどける。


俺も乗り出した身を引いて、衣服を直した。


止めに入ってた連中もホッと息をつき、散り散りに元の椅子に座った。


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