武士道セブンティーン!!

蹴飛ばされたまま、地面に無様に尻餅をつく奴を、

「ボサッと座ってんとちゃうぞデカブツ。
八つ裂きにされたいんか」

と凍てついた眼差しで見下ろす。

「……キレてんのか?」


縁側から土の地面に飛び降りた。

冷たい感触が裸足の足に直に伝わった。


チッ。靴下履いときゃよかった。

「別にキレてないし。虫の居所が悪いだけやボケぇぇ!」

「そりゃあキレてんのと同じだろ!」

「こんのクソったれぇぇ!どいつもこいつも
女をナメ腐りやがって!
テメーの存在が女が居るからこそのことを忘れんなやぁぁ!」

「八つ当たりかよ!」

「うっさい!」


周りを見ると、こないだ土方の部屋にいた幹部とかいう連中がちらほらといた。

どいつもこいつも着流しを着ている。寝てたなお前ら。

「お気楽だねぇ、全くっ」

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