武士道セブンティーン!!
最近分かったことだが、この3人は普段からよくつるんでいるらしい。
全くタイプが違って見えるが、古くからの知り合い───近藤や土方、沖田など、
あの辺の幹部連中からは “三馬鹿” と呼ばれているとか。
なるほど、確かに馬鹿そうだけどね。
「ヒヒーン!ブルブルブル」
頬を膨らまして目つきを鋭くした原田が背中に二人を背負ったまま庭を走り回る。
どんな馬鹿力だ。
「わぁーい!早い!」
「ヒヒーン」
「ちょっと、いつまでやってるの?あれ」
「左之は子供好きだからな。気が済むまでやらせてやれよ」
「筋肉バカだから、まだ走り続けると思うけどね」
そのあと三十分は走り続けた原田は、汗だくで一人、地面に転がっていた。
それを呆れた顔で見ている永倉と藤堂。
筋肉バカって脳みそまで筋肉なんだろうか。