武士道セブンティーン!!

「うっわぁ」

そこにいたのは、テレビで見る俳優なんかよりよっぽど綺麗な顔立ちをした男だった。

(ちょー男前。カッケー)

「……何だ永倉、そのデカイ女?」

前言撤回だ。どこがカッケーんだこの男!数秒前のあたしを殴りたい。

てかデカくないし!一六二センチだし!
つか女?……って女だっての!


ジロリと男を睨んでいると、隣の永倉がため息をついて答えた。

「さぁな。巡察中に見つけて、怪しいから拾ってきたんだ」

「拾ってきたって……あたしは猫かなんかかよ」

永倉を睨むと、奴も睨み返してくる。そこから目だけのバトルが始まる。

とんでもない目力だ。おっかね。こいつヤクザモンか。


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