武士道セブンティーン!!





あたしが刀デビューをしたその日の晩。



前川邸の一室で幹部会議(近藤とか土方とか、その辺だけの)をしていた土方に、

部屋の前を通ったとき呼び止められた。




例のごとく、「茶」だそうだ。


あたしはアンタの嫁か。



今晩も暑いし水にしようかな、と思い台所で水を掬って急須に入れる。


それを湯呑についで、お盆に載せて部屋に運んだ。




「宮本です」



外から声をかけると、ピタリと止んだ話し声。

妙に小さい声だったけど、何だ。



しばらくしてから「入れ」と声が掛かり、障子を開ける。


行灯の光が照らす部屋は、お世辞にも明るいとは言えなくて、

部屋の明るさも手伝ってか異常に重苦しい雰囲気。



何だよ、ホントに。



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