俺の初恋

ほたるside



あたしは、誰にも必要とされてない。

そんなのあたしが一番分かってる。




「あんたなんか産まなきゃよかった」


そぅ、これがあたしのお母さんの口癖…

最近は、お母さんの気が済むまで叩かれたり、殴られたり。

だから、体は傷だらけ。



昔はこんなんじゃなかった。

あたしのせいなんだ…。


あたしは、お父さんとお母さんと3人で暮らしてた。


あの頃は、お母さんも優しかった。

でも…。



あたしを助けるためにお父さんは死んだ。


車に引かれそうになったあたしを庇って、お父さんは死んだんだ。



それから毎日こんな感じ。


あれは、7歳のときだったから、かれこれ10年間はこんな毎日を送っている。





いっそ死んだほぅが楽なんだろうな…。


そぅ思うたんびにお父さんの存在が頭をよぎる。

お父さんが自分の命を捨ててまで救ってくれたあたしの命。



あたしは、生きるよ。



たとえ、自分の体がどうなろうと。
きっかけを作ったのは、自分。
あたしは、お父さんの存在を胸に刻んで毎日耐えてみせるから。




だからどうか…。

死んでからは、幸せな日が訪れますように…。





ほたるside end
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