二重人格神様~金と碧の王~


「もしかして、庇うの?」


「庇ってませんよ!弁解です!」


「へぇ、そう?キスもしたくせに」


「だ、だから…それは、海鈴さんだと思ったからです」


ぎゅうと彼に抱きつくと、そのまま手が背中に回ってきた。


「うん、そうだね」

「海鈴さん以外、しませんよ」

「当たり前」

「海鈴さんも、ですからね」


その言葉に、海鈴さんは私の頭にキスをし、もう一度"当たり前"と、返した。







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