二重人格神様~金と碧の王~


そんな私を視線で追い、頬杖をつく姿にそのまま言う。


「そう。集まって、交流を深めるんだ。言ってしまえは、娯楽だよね。みな、本来の姿に戻ることを許された日だから」


「その、姿って、怖いですか?わたし、あまり見たことないので」

「こわくないよ、多分ね」

ギシッと音を鳴らしながら立ち上がり、椅子に座る私の肩に手を回される。

近すぎる距離。ふだん、もっと近くにいたはずなのに、やはり、今日はそのブルーの瞳をみてもグレンさんしか、浮かばない。


髪にあんなキスをするから…


つい、あの時の感覚がよみがえり彼から離れ
、ベッドにすわる。


< 150 / 513 >

この作品をシェア

pagetop