二重人格神様~金と碧の王~


「そう、ありがとう。いのりに話して良かった」


「…うん」


「グレンは気難しい。けれど、彼は彼なりに僕の中で生きている。彼の闇は僕からは上手く話せないけれど、彼も君の魅力に気付くだろう」


「…そんなこと」


「気付くよ。強がりだけど、本当は誰かに守って貰わないといけないほど、か弱いってね」


「それ、は…」


「あ、でも。あれも僕だから、仮に好きになるのは許すけど、それ以上のことは駄目」

"それ以上って?"と、返すと両頬をつつむ。


「わかっているくせに」

「わからない…だから、教えて下さい


「やっぱり…誘ってるのかい?」


「海鈴さんだって、わかっているくせに」

なんだか、わたしは、この1日でかなり大胆になったのかもしれない。





< 96 / 513 >

この作品をシェア

pagetop