[完]バスケ王子に恋をして。
「つか、お前俺に俺が貰ってもいいんだな?って聞いたよな?」
「……」
「そんなことお前が言えんのかよ!!」

春樹が胸倉を握る手の力を強める。

「俺は心の中でずっと信じてた。羽切なら奈未を守ってくれるって……」

海斗が私を守ってくれると信じてた……?

なんで春樹がそんなこと思ってるの……?

私達がどうなろうと春樹には関係ないじゃん……

「でも……今回のことで見損なったよ……」
「……」

海斗は下を向いてうつむいた。

「お前には……バスケの才能しかない……そんな奴に……奈未を任せられない!!」

私を……任せられない……?

何でそんなこと言うの……?

私……バカだから期待しちゃうよ……?

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