[完]バスケ王子に恋をして。

家族~春樹side~

「完治は1ヶ月ちょっとですね」

……マジかよ……。

「その間バスケとかしちゃダメですよね?」
「あたりまえだろ!!そんなことしたら一生治んないよ!!」

まぁ……1ヶ月の間に大会ないからまだよかったけど……。

「まぁ、安静にね」
「……わかりました……」

……そんなことするかよ!!

俺は医者に何と言われても毎日バスケやってやるぞ!!

そんなことを思いながら診察室を出た。

足を見るとぐるぐる巻きの包帯。

それを見ると悔しくなってくる……。

「チッ……」

俺は舌打ちしてドカッと椅子に座った。

「春樹ー!!」

そんな声のほうを向いてみると小走りで走ってくる母さん。

「母さん……仕事は!?」
「はぁ……はぁ……そんなもん抜けてきたよ!!」
「でも……」
「息子と仕事どっちが大事だと思ってんのよ!!」

……母さん……その言葉素直に嬉しいよ……。

忙しいのに……ごめん……。

「どうだった?怪我」
「あぁ……ねんざって言われた」
「ねんざ!?どれくらいで治るって?」
「1ヶ月って言われた」

つか、ねんざってこんなに痛いんだな……。

骨折れたかと思った……。

「1ヶ月もバスケ出来ないの!?……可哀想に……」
「まぁ、そんなこと言われてもやるつもりだけどね」
「やっぱり?さすが私の子供だわーやる気が違うわね!!」

……それどうゆう意味だよ……。

「ま、いいわ。もう家帰るわよ」
「え?母さん仕事戻らなくていいの?」
「何……戻って欲しいの?」
「いや、全く」
「怪我してんだから楓大変でしょ?今日は私がご飯作って楓休ませてあげるのよ」

……まぁ……楓さんにはいつもお世話になってるし……。

「じゃ、お金払ってくるから車乗ってなさい?」
「ああ……」

俺は立ち上がって母さんの車に向かった。

つか、母さんの手料理なんて最近食ってねーんだけど……。

どんな味だっけ?
< 281 / 447 >

この作品をシェア

pagetop