[完]バスケ王子に恋をして。
「つか、お前いつになったら結婚すんだよ」
「……は?」

海斗の言葉に俺は唖然とする。

「だって同棲までしてんだろ?それからすることなんて結婚くらいしかねーだろ」
「え……あ、そー……だな」

結婚……

そんなこと全然考えたことなかった。

俺達はただ一緒にいるだけで楽しくて……もっと近くで奈未をみたいって思ったから同棲しただけで……

「つか、それ言うなら日向に言ったほーがいくね?」

咲羅の言葉に思わず反応してしまう。

「うぇ!?」
「だってお前何年結婚するって言ってんだよ。うちらが結婚してからずっと言ってんじゃん」
「いやぁ……そうなんだけど……な?」

笑顔でごまかしている日向。

「つか、お前ら結婚前提で付き合って同棲したんじゃなかったか?」
「いやー……そうなんだけどいろいろあって……」
「どうせ断られるのが怖いとか言ってんだろ?つか、前提で付き合ってんだから大丈夫だろ。それにこんなに遅かったら夏恋ちゃん逆に傷つくんじゃねーの?」
「そんなー……」

日向は海斗の言葉にやられてルルに抱きつく。

ルルの顔引きつってるし……

「で、春樹はどうな訳?あんなかわいい子家にいたら毎日襲っちゃってるんじゃねーの?」
「襲ってねーよ!!」

ニヤニヤしている海斗はマジでキモイ……

「奈未あんまり帰って来ねーし帰って来ても次の日撮影だしな」
「ふーん……でも前撮影一緒だった時体にバッチリちゃんと残ってたけど?」
「ぶ……」

俺は思わず飲んでいたコーヒーでむせてしまった。

「独占欲強いなーと思って」
「別にそんなんじゃねーよ」
「カメラマンさんもそれ撮らないで写すの大変だったらしいし」

その衣装どんだけ露出してるんだよ……

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