[完]バスケ王子に恋をして。
「あー……疲れたー」

腰に手を当てて息を整える。

結局咲羅の腕を振り払って自転車置き場まで来た。

「早くしろよー」

不機嫌そうに言う咲羅。

「今行くって」

俺が鍵を開けて咲羅のそばに行くと

「なー!!アイスおごってくれよ!!」

とキラキラした目で言われた。

「は!?なんで!?普通はお前が俺におごるだろ!?」
「あーもーわかったよ!!行くぞ!!」

イラつきながら咲羅は俺のチャリのカゴに鞄を乗せた。

なんで逆ギレされるんだよ…。

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