永遠の愛をキミと誓う。
夏祭り
「結愛、今日何か機嫌良いな」
いつも通り市立図書館で勉強している時、永遠があたしを見て呟く。
「えっそうかなぁ~?」
何て言いながらも、あたしの顔は緩みっぱなし。
昨日、お姉ちゃんと話せて本当に良かった。
あの後、メールも少しした。
メールといえば、彩菜からメールや電話来てるけど返してないな……。
どう返せばいいのか、分からない。
彩菜は由美ちゃんとどうなったか知らないわけだし。
「で、今度は暗くなる。どうしたんだ?」
「いや、別に……。あ、昨日ねっお姉ちゃんに会ったんだ!」
「会った?」
あ、そっか。
永遠はお姉ちゃんと今別居してること知らないんだ。
永遠は何も聞いてこないけど、そろそろ言った方がいいよね?
家にもお世話になってたし、今こうやって勉強も見てくれてる。
なのに、あたしは何も事情を話してないまま……。
「……あたしの話、聞いてくれる?」