永遠の愛をキミと誓う。




「……結愛より良い人なんて現れないよ」



「え?」



何か言った?


聞き取れなかったから、聞き返すけど。







「幸せになれよ!」



誠二が大きな声でそう言った。


再び溢れる涙。





「うんっ!誠二もね!!」




あたしが返すと、返事の代わりに手で拳を作って上に突き上げた。



これであたしと誠二の関係は本当に終わったんだ。




ちゃんと終止符を打つことができたんだ……。



止まらない涙を拭うこともなく空を見上げる。





誠二ありがとう。


幸せになってね。




あたしも幸せになるから……。





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