永遠の愛をキミと誓う。



二人での帰り道。


左手には永遠の手の温もり。




「今日は本当にありがとう」


永遠には何度感謝しても足りないよ。




「いや、俺はただこれからの予定を伝えたまでだけど」


「うん。ありがとう」




永遠はあたしが壊した家族を元通りにしてくれた。


これで、前みたいにうちは4人で暮らせるんだ。




「いいって。別に」


暗くて顔は見えないけど、照れてるってことは伝わってくる。


そして、あたしの家の前まで送ってくれる。




「また遊びに来てね!いつでもお父さんはあんなんだけど、いつでも大歓迎だから」


「おう、じゃあまた明日な」



そんな永遠を呼び止めて、初めて自分からキスをした。



「え……」


「また明日!」



あたしはそのまま家に逃げるように入った。


初めて自分からしちゃった……。




その夜、ドキドキする胸の高鳴りはなかなか治まってはくれなかった。




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