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「何で『私』か……考えた事、無かったなぁ。ごめんね」

「ま、気にすんな。普通は考えねぇよ」

「あ。そっか、クロウ……」



エルがここで働き始めたのは俺がこの生活に少し慣れてきた頃だったが、流石に話くらいはした事があった。

何となく流れが読めたのか、エルは再び考え込む。





―――しばしの沈黙。


普段ならエルとの会話が途切れる事なんかそう無いが、思ったよりもこの沈黙は違和感がなかった。
寧ろ、どちらかというと心地良い部類のものかもしれない。
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