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必死の努力も虚しく、ラファエルらしき人物に心当たりがあるという人は誰もいなかった。



店を出てから数時間経ったにも関わらず、まだ日差しはバカみたいに強い。

収穫も無く精神・肉体共に疲れてきた俺は、とりあえず目に入った一軒の廃屋に向かった。


窓ガラスは割れ、ドアが外れかけているそこは明らかに人なんて住んでいないと思われる。

綺麗とは言えないが、一時の休憩場所くらいには使えるだろう。

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