好きなんて言えないよ。
学校の帰り道、こんなにドキドキして家がもう少し遠ければ良かったなぁ。



そう思うことは一度もなかった。



けど、けど、今日はすごく楽しくてそう思ってしまった。




そんなこんなであたしの家の付近まで来てしまった。




「あ、ここまででいいよ!もうすぐそこだから!」



名残惜しい気持ちを心の中へ秘めてあたしは紺野君に言った。




「あ、そうなんだ。分かった。今日はゴメンな??俺のせいでバツ掃除くらっちまって」





「あ、いや、こうして送ってもらったからチャラだね」




「そっか、じゃぁー、俺行くわ。また明日」









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