御曹司の秘書さんのため息◆

上司である昴の言い分は、
こうだった。


「だから、
 レイナ嬢が、武の弟の会社を買収して・・・
 たぶん、弟から固めて、武に圧力かけるんだろうな
 とおもったから、その後、俺が買収し返した。」

「・・・は?」




「その、ちゃんと話すけど、
 お前の親も一度転職しなかったか?」

「あぁ、それは・・・」

してた。
定年退職ももうすぐかと思ったのにその時期での転職かと思った。
まぁ、新しい会社ではうまくやっていて、
定年の時期も伸びるらしいから、楽しくやっているみたいだが。


「それ、俺が紹介した。」

「は??」

意味が分からない。

「レイナが、自分の会社に引き抜こうとしてたから
 別条件で、俺が別会社に紹介した。」

「な・・・なんで・・・。」



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