恐怖短編集
「あぁ、それって聞いた事あるけどさ、嘘だよ。私やってみたもん」


「マジ!? あんたやったの?」


「うん。だけどさ、なぁんにも起きなかった。だけど信じ込んじゃった人はいるみたいだよね?」


「どういうこと?」


「だから、そのおまじないを信じ込んじゃって、《人草花》が本当に好きな人の顔に見えた人がいるみたいよ? 毎日毎日草とキスしたり愛撫しあってたって」
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