恐怖短編集
☆  ☆  ☆

洋太は五番目の男の話を聞きながら、勝ち誇ったように薄ら笑いを浮かべていた。


「今日も、前の話と同じだな。

今度は女が男になっただけで、同じ電気ショックでの自殺だ」


そう言い、男の目の前で鉄格子をガタガタと揺らし、


「ギャーッ! 電流がぁぁ!」


と騒ぎ立てて見せる


当然、赤いボタンを押してはいない。


男を挑発するようにふざけているのだ。


「殺してみろよ! こんなくだらない話で時間を使う前に、ゴキブリのように殺せばいいだろう!?」
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