恐怖短編集
「なんだよ鈴」


学校に付くと、アリサが私の手を振りほどき、肩で息をしながら睨んできた。


ヤバイ。



「ごめん。チカン男がいた気がしたんだ」


咄嗟の言い訳。



「なにそれ? チカンなら金とってやりゃいいじゃん。


意外と臆病なんだからぁ、かぁわいぃ」



肩を叩いてくるアリサにホッと胸を撫で下ろす。


よかった怒っていない。



階段を上がりながら、話題はまたターゲットの話に切り替わった。


今回は私が自分の話題から逃げるためにアリサに話をふったのだけれど。
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