恐怖短編集
お互いに言い争いをしながら、体育館シューズを持って再び階段を下りる。


アリサはちゃっかり、牛乳ビンをターゲットの机に置いてきた。


移動している途中にチャイムが鳴ったが、そんなことは気にせずじゃれ合いながら体育館へ向かった。


「今日全校集会でもあったっけ?」


ボロイ下駄箱で靴を履き替えながら、呟く。


「んなこと私に聞くな」


「知るワケがなかったか」


アリサが体育館の扉に手をかけ、「あれ?」と眉をよせる。


「ちょっと、今度はなに?」


「開かないよ。カギかかってんじゃん」


大きな扉を必死で引っ張ったり押したりしているのに、びくともしない。
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