恐怖短編集
☆ ☆ ☆ ☆

思い出した。


すべてを、ここで起きた事を、思い出した。


私は自分の両手を見つめ、その場に膝をつく。


「真美……、祐樹、恭子」


自分が殺した人たちの名前を呼ぶ。


だけど、ここには誰もいない。


微かに漂う異臭は自分に染み付いた三人の血、腐敗してその姿をなくした三人そのもの。


「ごめんなさい……」
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