*嘘月とオオカミ先輩*






肩まで伸びた長めの髪を女みたいに後ろで結んだ三條は、鶏の唐揚げにかぶりつきながらきょとんとした顔でオレを見る。


「だからぁ、あの子色白だし、もち肌でさー、こうぷにぷに触りたくなるっつーか、何気に胸とかも結構あ……って何怒ってんだよサクヤ」



ヒトの女を卑猥な目で見てんじゃねぇ。



口にでかかった言葉をどうにか呑み込んで、三條から視線を外す。


「…んでもねーよ」

「はぁ? 何不貞腐れてんだお前」


三條を無視して1年同士群れあってる遠くのテーブルを見やる。

入学して半年が経ち、初々しさが薄れて落ち着いてきた1年女子達の中で、オレの彼女、月島悠(つきしま はるか)は今更のように目立ち始めてる。


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