*嘘月とオオカミ先輩*



「内緒だけど、ツッキーにだけ教えてあげるよ」



いぶかっている私に視線を戻し、三條先輩は得意げにウィンクをして見せた。


そして緩く弧を描いた口元が、発した言葉は――







「ナナミのやつ、ずっとサクヤのことが好きなんだよね」








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