*嘘月とオオカミ先輩*


俯いていると、先輩が膝枕を請うように前に回ってきた。

目が合った瞬間、上半身を起こす先輩。


そして、唇が、優しく触れ合う。





こんなことをしてて、罪悪感がないといえば嘘になる。



それでも、



この距離を手放したくなくて。


先輩の温度は凄く心地よくて。



あたしはこれ以上踏み込むことも、


突き放すことさえも、できないままでいる。


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