甘いアイツのお気に入り




「ありがとう、朝陽くん」




「ん。じゃあ、行ってくる」




「う、うん」




そう言って、笹木くんは行ってしまった。



こんなときよかったって思う。



翔早くんとは違うクラスで




じゃなきゃ今、どんな顔して会えばいいかわからないもん





元気よく走り出した朝陽くんを見送って、あたしも教室に戻った






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