てのひらを、ぎゅっと。
やだ……。
やだやだやだ。
また再びよみがえってくるこの気持ち。
”死にたくない“
“生きたい”
「俺、まだ心優のこと………」
ぎゅっと目を瞑って、唇を噛んだ。
右手でシーツをきゅーっと握る。
こうちゃんの言葉に耐えるように、体全体で抵抗を示す。
聞きたくない。
だって分かるんだもん。
こうちゃんがこれから言おうとしてることが。
”希衣ちゃんは?“
そう聞きたいのに、まるで自分が静止したように口が動かない。
手に汗が滲む。